男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説 7/23

NEST DAY

茉莉は自分のベッドが用意されていたが、クセでカウチで眠っていた。

その横に座りながら、緒方が茉莉の頬にそっと触れる。

感触で眼を覚ます茉莉・・

まっすぐに緒方を見つめる。

(初めから、やり直そう・・そのチャンスがあるなら・・)

緒方の想いを知ってか知らずか、茉莉が

「おはようございます。ご主人様・・」笑顔で呼びかける

緒方は喘いだ・・

「茉莉・・やめてくれないか・・僕はもうご主人様ではない・・懺悔をしている・・

ただの人間だよ・・」

茉莉の回転は速かった

緒方は、多くにあるように、あのホテルから買い取ったなら「自分が救世主」と考えるバカな人間ではない。

奴隷は売る方も買う方も犯罪。

今も、犯罪者の自分を責めて、警察に自首すべきか迷っている・・

そんな彼をどうしてせめられるだろう?

「一郎さん 起こして・・私に朝食を食べさせて・・」

わざと緒方に「様」をつけないように言う。

今、「様」を付けたらもっと苦しむだろうから・・

茉莉はカウチで緒方と並んで緒方にもたれかかりながら、緒方の手からイチゴを食べさせてもらっていた。

茉莉の才能・・相手を癒す才能・・

もっともっとひどい責めを受けた茉莉より緒方が苦しんでいるのは伝わってくる・・

それから、ちょっと疲れたそぶりをして、緒方を仕事に送り出す・・

茉莉にも世界がぐるぐる回り始めた・・