男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説

読んでくださったっ皆様へ

読んでっくださった皆様

ありがとうございます!!

次回に続けて、ハッピーエンドに・・

今度こそ「拷問もの」書くのでお許しを。

沙耶編と違って、微妙なハッピーエンドなんですが

テーマが「アヴェ・マリア」なので・・

優しい優しい・・現実にはいないような優しい女性です。

ピエタを出してきたのも、だからで・・なにもかもを

「愛情で満たす女」で書きました。

私自身、ミケランジェロピエタにはかなり、圧巻されたので・・

あの「マリアの表情」は忘れられませんし、改めてミケランジェロを天才と思いました。

それを、こんな官能小説?に引っ張ってきて・・

ミケランジェロさん ごめんなさい・・

次回作も頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

answer&ending

その日 緒方はぐでんぐでんに酔って帰ってきた

使用人が緒方をなんとかベッドに連れて行き・・

(一郎さん 苦しいことがあるの・・・?)

茉莉は付き添った

使用人も茉莉に任せておけば安心と引き下がる

時々 苦しそうな声をあげる・・緒方

茉莉は、だんだんと一つの決心が固まっていくのを感じていた

私が一郎さんを守ろう

私よりずっとずっと強い彼だけれど、それでも・・

彼の癒しになろう・・

それが私の宿命なら受け入れる・・

貴方を受け入れる・・

どうぞ、茉莉が役に立つなら・・

茉莉はそっと、添い寝した

この、孤独な人に・・温かみをあげたい・・

茉莉の心は決まっていた・・

私たちは助け助けられていると・・

だから・・もう泣かなくていいのよ・・

茉莉がそっと 緒方一郎の頬にキスをする・・

 

END

 

 

 

 

UP

茉莉は茉莉なりに考えていた。

いつまでも「ひこきもり」のような生活はいかない・・

でも、外に出るのは恐ろしい・・

が、正直な茉莉の身体の反応だった・・

O嬢の物語」のようだわ・・茉莉はつぶやく

Ō嬢は恋人の命令で娼館で過ごし・・出るときに指輪を渡される・・

この指輪と同じものをしている人間にあったら・・

「黙って従うように」と言われて・・

つまり、娼館から出ても自由になれなかったわけだ

なんだか、私みたい・・

という茉莉の感想は間違ってないだろう・・

実際、あのホテルの会員は茉莉を奴隷として扱うのだから・・

そして、一生 ここに隠れてるの・・?

緒方は何も言わないだろう

だまって 引き受けてくれるだろうけれど・・

茉莉には答えが出なかった・・

私は・・どうしたらいいのか・・?

答えのない問いにぐるぐるする

が、変化をもたらしたのは緒方だった・・

 

安寧

その夜から緒方と茉莉が、同じベッドをつかっているのは屋敷中に知れ渡った。

コックの気遣いで、朝食はいつも「茉莉よう」だったコーヒー・サラダ・オムレツ

・トーストと緒方と二人分運ばれてきた。

二人はそれをベッドで食べる。

緒方が少しでも残すと、茉莉が気にして同じように残すので緒方は栄養満点の朝食を食べざるを得なかった・・

茉莉は緒方に「行ってらっしゃい」のキスをし、ひがな緒方を待っている。

以前の茉莉と違って「外に出るのが怖い」のだろうと容易に推測はついた。

が、茉莉の感覚は正しい。

あの、食堂のあたりでホテルの会員と出会ったからには・・茉莉には気の毒だがあの食堂はやめたほうがいい・・

では、茉莉はすべての職場を放棄しなくてはいけないのか・・

一度は茉莉が仕事なんてと思った緒方だが、茉莉の安全を考えると・・

緒方は茉莉が全く出かけられないのも、苦痛だろうと思ってメイドに外出時は一緒にと頼んでおいた。

それは、茉莉に思わぬ効果をよんだらしく、久々の外の散歩を楽しんだようだ。

 

信頼

緒方は、食堂へはとりあえず「茉莉が落ち着いてから」と連絡し向こうも事情を考慮して「私たちも心配してますから 元気になったら連絡もらえればうれしいです」

と優しかった。

結局、茉莉は一晩入院し、緒方に抱かれて戻ってきた。

茉莉らしく、すでに緒方家の使用人の心をつかんでいる彼女は、緒方がだきあげて部屋へ連れていくのを心配そうに見守った。

それからの茉莉は情緒不安定で、緒方にそばにいてほしいと懇願することが多くなった。

緒方とて、それは嬉しい。が、男でもある。

今の茉莉に何もしていけないことはわかっているが、茉莉の望むまま 夜は抱いて一緒に寝てほしい・・と哀願する。

見捨てておけないが、緒方にとっても試練だった。

「一人」が恐怖なのだろうと察しはつく・・

茉莉・・

お前は私の罪にまだ 罰を与えるのか・・?

アヴェ・マリア・・

君の願いなら何でもしよう・・

それは私を救うことでもあるのだから・・

 

レイプ

茉莉は、その日ボロボロの姿で帰った

浅草から緒方の家まで・・思いがけない場所で奴隷扱いするホテルの連中が覚えており

彼らの欲望の餌食になったのだ

茉莉の悲鳴で食堂の主が出て気ずき、服はほとんどさけてつかいもなのならない彼女に

今日は泊まっていってもいいし、明日帰るのでも良い・・出勤は動けるようになってからで・・1週間でも2週間でも休んでも良い・・と声をかけたのは主だった

茉莉はガクガク震えており・・ショック症状がおさまっていないのも感じ取れる

こんなとき下町の人々は温かかった・・

最初、茉莉を雇うときの書類を出してきたのも主だった

高級住宅街 こんな 食堂と縁もなさそうなお嬢様が・・

主が電話した時、執事らしい男が「すぐ旦那様に連絡いたします。また、かけなおさせて頂きます」と慌てている様子が、茉莉がそこで大事にされている様子が伝わってきた。

最初は・・どこのお嬢様かと思ったが・・

主は家内に様子を尋ねた。

ショックが一番だろうね・輪姦レイプだから・・そこは気を付けないと・・

そこへ、緒方が飛び込んできた

「茉莉!」意識のないのもかまわず抱きしめる

心臓の鼓動が聞こえる・・生きている・・緒方にはそれで十分だった

鳴きながら茉莉を抱きしめている・・浅草にいずれふさわしくない上等の格好の男を見て夫婦は呆れかえった

主はさすが、何年もここで商売した人間らしく緒方に「輪姦されたようですね・・ゆっくり休んで・・彼女が望むならいつでも復帰歓迎ですから・・」

茉莉が緒方の高級車で運ばれていった・・

 

 

 

 

プレゼント

それからの茉莉は、毎朝笑顔で、その食堂に出かけて行った。

朝は少し早いが苦ではない。

緒方の買ってくれた服の中で一番仕事にふさわしそうなものを選び、楽しそうに出かけていく。

時給も800円と安いが賄いつきだし、茉莉に不満はなかった

正直、1日目はくたくただったが、茉莉は仕事覚えも早いし、何より茉莉の魅力「人を惹きつける」をもっていたので食堂の皆からもかわいがってもらえた。

すぐ「看板娘」になり、茉莉目当てのお客が増えたとを店主が喜んでくれた。

茉莉は、素直にそういったことを緒方に夕食の席で報告していた。

緒方がとっくに「茉莉の勤務先」に探偵を入れ「浅草の害のない店」との報告を入手しているとは知らず・・

が、茉莉の快活な笑顔は嬉しい

少々、茉莉の自己防御能力のないのが、気になるが・・茉莉のような女が働く店でないにしろ・・茉莉の気晴らしになれば・・

確かにあそこなら過去がさらされることはなさそうだし・・

「ねえ 一郎さん 聞いてる?」

茉莉の声に物思いからふっと顔をあげる緒方。

「茉莉、初めて『初給料』もらったのよ!」

それでね・・つならないものだけど・・

恥ずかしそうに、小さな紙袋に差し出す

「これ 幸福のおまじないなんですって」

茉莉が差し出した紙袋の中には、虹色に光るビー玉に編み紐がつけてあった

「貴方へのプレゼント」

無邪気な茉莉は 緒方がキツイ表情をしているのに誤解して

「貴方のような方に こんな安物はどうかと思ったんだけど・・キレイでしょう?

角度によっていろんな風景が見える・・あの・・お気にさわったかしら・・?」

茉莉の態度に緒方の我慢が限界を超えた。

手首をつかまれて、二階の緒方の居間のソファにどさっと座らされ・・

ただ・・茉莉は緒方が茉莉のプレゼントを手に持ってテーブルに置くのはなんだかスローモーションのように見ていた。

緒方が膝まずいて茉莉を抱きしめる。

「茉莉 茉莉・・君は・・」

ちょっと 息をついたように緒方は言った。

「乱暴をして済まない・・ワインでも・・前の夜のように乾杯しよう」

緒方は茉莉の隣に座って、軽くワインをたしなんで・・ひたすら茉莉を見つめていた

「自分が手を出してはいけないもの」という気持ちが緒方は大きい。

が、せめてこれぐらいは・・

緒方が茉莉を抱きしめる・・

緒方の匂い・・

緒方の手・・

徐々に慣れて行って・・茉莉は緒方の背中に手をまわした

どうしてかしら・・?

私がこの強い人を守らなくてはと思うのは・・?

茉莉の・・ひっそりとした思い・・

あくる朝、ソファで抱き合ったまま眠っている二人の姿にメイドは呆れた

高級で 一般的なソファベッドを兼ねる大きさとはいえ

隣にベッドがあるのに、まあ・・

古くからのメイドはつぶやく・・

「お坊ちゃんには 今までで 一番の難題かも・・?」

・・・・