男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説 7/23

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

読んでくださったっ皆様へ

読んでっくださった皆様 ありがとうございます!! 次回に続けて、ハッピーエンドに・・ 今度こそ「拷問もの」書くのでお許しを。 沙耶編と違って、微妙なハッピーエンドなんですが テーマが「アヴェ・マリア」なので・・ 優しい優しい・・現実にはいないよ…

answer&ending

その日 緒方はぐでんぐでんに酔って帰ってきた 使用人が緒方をなんとかベッドに連れて行き・・ (一郎さん 苦しいことがあるの・・・?) 茉莉は付き添った 使用人も茉莉に任せておけば安心と引き下がる 時々 苦しそうな声をあげる・・緒方 茉莉は、だんだん…

UP

茉莉は茉莉なりに考えていた。 いつまでも「ひこきもり」のような生活はいかない・・ でも、外に出るのは恐ろしい・・ が、正直な茉莉の身体の反応だった・・ 「O嬢の物語」のようだわ・・茉莉はつぶやく Ō嬢は恋人の命令で娼館で過ごし・・出るときに指輪を…

安寧

その夜から緒方と茉莉が、同じベッドをつかっているのは屋敷中に知れ渡った。 コックの気遣いで、朝食はいつも「茉莉よう」だったコーヒー・サラダ・オムレツ ・トーストと緒方と二人分運ばれてきた。 二人はそれをベッドで食べる。 緒方が少しでも残すと、…

信頼

緒方は、食堂へはとりあえず「茉莉が落ち着いてから」と連絡し向こうも事情を考慮して「私たちも心配してますから 元気になったら連絡もらえればうれしいです」 と優しかった。 結局、茉莉は一晩入院し、緒方に抱かれて戻ってきた。 茉莉らしく、すでに緒方…

レイプ

茉莉は、その日ボロボロの姿で帰った 浅草から緒方の家まで・・思いがけない場所で奴隷扱いするホテルの連中が覚えており 彼らの欲望の餌食になったのだ 茉莉の悲鳴で食堂の主が出て気ずき、服はほとんどさけてつかいもなのならない彼女に 今日は泊まってい…

プレゼント

それからの茉莉は、毎朝笑顔で、その食堂に出かけて行った。 朝は少し早いが苦ではない。 緒方の買ってくれた服の中で一番仕事にふさわしそうなものを選び、楽しそうに出かけていく。 時給も800円と安いが賄いつきだし、茉莉に不満はなかった 正直、1日目は…

始まり

茉莉は緒方の反対があったが、結局その食堂に仕事を見つけてきた。 そこでは慢性人手不足で給金が少ないので人が来ない・・があったので・・また街の人のほうが素性を見ぬくにはたけている。 これは・・どこかのお嬢様だなと思っても暖かくむかえいれてくれ…

展開

茉莉は日をおって回復しているようで、昼間は外をあちこちで歩いている様子だ。 緒方と茉莉が顔を合わせるのは、夕食時ぐらいしかなくなったが、茉莉のほうが今日は〇〇方面を歩いたなど笑顔で報告していた。 が、緒方のほうが日ごと顔が暗い。 茉莉は困った…

仕事

緒方は茉莉が「働きたい」というとはまるで予想していなかった。 体調だってまだ完全ではないし・・ 「自分のそばにおいておきたい」のが本音だ。 が、緒方は茉莉が望めば止められないし、この話題は微妙なヴエールに包まれている。 お互いがお互いの傷に触…

Serenade2

茉莉は食事のあと、緒方を庭園の散歩に誘った。 ゆっくり花の芳香と月あかりを楽しみながら 「一郎さん、色々気を使ってくれてありがとう 私、まだ具体的にはわからないのだけれど・・働こうと思うの」 「働く!?」 緒方のほうが絶句した。 「君はまだ 体も…

Serenade

茉莉はメイドから普段、この緒方家ではダイニングで食事をしていると聞かされ、今まで運んでもらっていた食事を断った。 クローゼットにはあふれるほど服がある。 茉莉はそのなかからシンプルな1枚を選び、緒方が帰ったら一緒に食事をとるとメイドに告げた。…

conversation

茉莉は夜明けにそっと自分のベッドに戻った 自分の行動がわからない・・ ただ・・夢を見たのだ・・ 緒方が・・何か穴に引きずりこまれる夢・・ 死ぬかもしれない夢・・ あのとき、うなされていた緒方を現実世界にひっぱりあげる方法を他に思いつかなかった …

初夜

その日、緒方は飲みすぎた様子だった。 (私としたことが・・) そのまま、水を飲み横になる。 やはり、飲みすぎたのだろう 幻影が現れる・・ 茉莉だ・・ 「一郎さん・・?」 茉莉が滑るように茉莉の横になる。 (これは夢か・・?) 茉莉が白い裸体をさらし…

コミュニケーション

緒方が夜、戻ってきて、茉莉の部屋を訪れた。 茉莉は初めて、緒方の部屋と茉莉の部屋が小さなドアでつながっているのを知った。 まあ、これでは新婚の寝室だわ・・ 緒方の家は見て回ったことはないが、そうとう豪華なのだろう・・と想像させる。 緒方は二人…

葛藤

茉莉にとっても、今後はよくわからない問題だった。 第一、緒方がどんなつもりかわからない・・ ホテルを出られたことには、ほっとした なんだか、あそこは人間の醜さ、欲望・・そういうものの集まりのような気がして 息がつまりそうだった。 茉莉にとっては…

NEST DAY

茉莉は自分のベッドが用意されていたが、クセでカウチで眠っていた。 その横に座りながら、緒方が茉莉の頬にそっと触れる。 感触で眼を覚ます茉莉・・ まっすぐに緒方を見つめる。 (初めから、やり直そう・・そのチャンスがあるなら・・) 緒方の想いを知っ…

休暇の終わり

「明日 チェックアウトするからね」 唐突に緒方に言われて、茉莉は戸惑った。 ご主人様が変わるという意味だろうか・・? ノックとともに荷物をボーイが運んでくる。 緒方は無造作に受取、開けた。 注文した品がすべて入っているか確認している様子だ。 納得…