男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説 7/23

Serenade2

茉莉は食事のあと、緒方を庭園の散歩に誘った。

ゆっくり花の芳香と月あかりを楽しみながら

「一郎さん、色々気を使ってくれてありがとう

私、まだ具体的にはわからないのだけれど・・働こうと思うの」

「働く!?」

緒方のほうが絶句した。

「君はまだ 体も戻ってないし・・とにかく無理だよ!!」

ものすごい勢いでとめられて茉莉がびっくりしている。

「だって、どの女性もやってることよ?

まあ、私ももう少しは甘えさせてらうかもしれないけど

このままではよくないと思うし・・

仕事は・・とにかく見つかると思うの」

緒方は固まっていた。

茉莉の言う通り、何でも良ければみつかるだろう・・

が、本来の茉莉がついたはずの大企業の秘書のような仕事は、茉莉が一度奴隷になった・・という噂はすぐながれるだろう・・

そうすれば、格好のセクハラの餌食になる・・

緒方はふる回転で茉莉の安全を考えていた。

茉莉の意志を尊重し、茉莉が傷つかないように・・

無言になった緒方を茉莉が心配そうに見上げていた・・