男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説 7/23

始まり

茉莉は緒方の反対があったが、結局その食堂に仕事を見つけてきた。

そこでは慢性人手不足で給金が少ないので人が来ない・・があったので・・また街の人のほうが素性を見ぬくにはたけている。

これは・・どこかのお嬢様だなと思っても暖かくむかえいれてくれた。

茉莉は緒方からクレジットカードを渡されていたが、交通費分の1万円を出金した以上はさわっていなかった。

緒方を刺激しないように、茉莉はそこで朝食の時間から16時までとわがままな条件で雇ってもらった。

問題は緒方にどう報告するかだ。

茉莉は・・「緒方一郎」について考えてみる。

あの、とんでもないホテルで それでも彼は優しかったのではないか?・・と思えてくる・・

緒方が例の夜、叫んだ言葉「俺が知らないのは思いやりいたわりあいいつくしむことなんだ・・」と

それが本当なら、とても気の毒な人だ

だが、本当に?

少なくとも茉莉はこの家でとてもたいせつにされている

「緒方一郎」を意識し始めた茉莉・・

緒方は茉莉を思いやりいたわりいつくしんできたではないか・・?

まさか、それも自覚がない?

茉莉にとって異人種の彼を理解しようと・・茉莉は考え込んだ