コーヒーブレイク
確かに緒方はこのホテルでは特殊な存在かもしれない。
かといって、緒方こそS嗜好の男はいないとも呼ばれている。
緒方は茉莉を部屋に連れ帰り、
「バスルームとかはわかるね?使いたいときに使いなさい 僕は少々仕事がある。そのカウチででも休んでいたら」
と、奥に閉じこもりパソコン操作の音が聞こえる。
自分は 裸、しかも 首輪・・
(大声で泣きたい でも、それはできない)
乳首が痛い・痛いが・・
カウチで茉莉は眠りにさそわれていった。
眼をさましたとき、緒方が茉莉を見ていた。
(かわいそうに・・だが、これが茉莉の運命だ・・)
「ご 主人・・様・・?」
「食欲はあまりないかと思ってね ルームサービスをとってある。サンドイッチとか軽いものだけだが・・冷蔵庫の中は好きなものを飲みなさい。ただ、他のご主人様に仕えるときは気を付けるんだよ。朝のように、犬のように飲まなければお仕置きされるかもしれない・・それに僕に気を許すのもやめた方がいい。僕は僕の好きなようにやってるだけだからね。おなかかはすかない?」
あまり、食べものに興味を示ささい茉莉に緒方は何も言わなかった
(この状態で・・食欲があるほうが不思議だからな・・茉莉にはかわいそうだが、僕は茉莉の声が気に入ったようだし・・)