男の楽園 女の地獄

どちらかと言えば女性向け?官能小説 7/23

三角木馬

緒方が部屋へ戻ると茉莉が水を飲んでいた。

「も、申しわけありません!」

(あわてたように)

「構わないよ 初日にバスルームと冷蔵庫はいつでも使って良いと言っておいただろう?それより、少しは回復したかな?」

「は・・はい」

(茉莉の返事は無理をしている。午前の機械姦からいくらもたっていない。

回復などしていない。)

が、わかっていて緒方は言った。

「じゃ、ちょっと外へ行こうか。ずっと部屋の中にいるのもね」

緒方は軽く茉莉のリードをとって歩き出す。

茉莉は悩んだが立って歩いた。

四つん這い歩きの時は緒方の指示があるだろう。

以前、緒方が言っていた。

「四つん這いはね、自分の優越感を満たすためにあるんだ。四つん這い歩きを女に強要する男は、自分に自信がないんだよ。だからわかりやすい方法で自分の虚栄心を満たしている。僕は軽蔑するね。・・ま、ご主人様はいずれ変わっていく・・そのときのための練習だよ 僕が言うときは」

この人は、ものすごく知性がある。

「遊び」「楽しみ」と「相手に屈辱を与えて喜ぶ」の違いをきちんと把握している。

が、緒方の好む「遊び・楽しみ」に付き合わさされる方はたまったものではないが。

数日、一緒にいるとわかってくることがある。

これからも・・ぞくっとした予感に茉莉は震えた。

茉莉の連れていかれたのは1階ロビー横の広い娯楽ルームだった。

真ん中に置いてあるのは、木馬・・?

茉莉が動揺しているのを横目で見て、緒方がほほ笑んだ。

「ちょうどあいていた。あれは三角木馬と言ってね 歴史があるんだよ」

その三角木馬は、安物AVに出て来る様な、頂部の角度が90度などと言う甘い物ではなく、僅か15度位のまるで「楔」の様な鋭い角度の物で、頂部は磨耗しないように鉄製だ。股間の皮膚が裂けたり切れたりしない様に、僅かに「刃先」は丸められているが、その鋭く磨き上げられている頂部は、女の性器に激烈な痛みを生じさせる。

それに今から、茉莉は乗せられるのだ・・

(いや いや いや・・・!!)

茉莉の心をおもんばかるものはいない。

緒方は茉莉の両手を背中で縛り胸も突き出すようにきつく縛った。

それからリモコンで木馬を一番下まで下ろし

「またがりなさい」

冷たい声に、茉莉はそっとまたがる以外なかった。

緒方は木馬の高さをあげながら、股間を丁度責めるように微調整し木馬をあげて行った

あげるにつれ、茉莉の自由はますますなくなる

最初、床についていた足が離れ、鋭角の木馬に体重のすべてがかかる

ぁぁぁ・・いぎぎぃぃ・・

茉莉の最初の悲鳴

(まだ、始まりだ・・緒方のふてぶてしい笑い)

両腕から1本の縄が天井フックに取り付けられ、それはピンと張らすのではなく

少し余裕を持たせてある。

つまり、どうせ左右に揺れる茉莉を落ちないよう支えるためだけにある。

痛みから逃れるには両足で木馬を挟み付け、体重を浮かす以外ないがそんなこと数秒も続かない。

木馬は揺れるよう設計されているからだ。

本格的にセットし終わった緒方が、一言

「茉莉 これは2時間だ。あそこの電光掲示板が見えるね?

今120となっている 1分ずつ切り替わる・・0になれば終了だ。僕の好きな茉莉の鳴き声を十分に聞かせてくれ」

2時間・・(蒼白になる茉莉・・)

緒方が、上等のソファに座り ボタンを押した。

とたん、木馬は揺れ出し

ぁぁぁあああ・・うわぁあぁああああ・・・

同時に続く茉莉の悲鳴。

しばらくして、別の会員が入って来た。

 「ほう!これは鋭い角度の三角木馬ですなぁ」

 「こんな鋭いのは見たことがありませんよ。こんなのに乗せられてるとは、この奴隷は堪ったもんじゃないでしょう」

 「この割れ目の食い込み様は、まるで桃が裂けている様ですな・・」

 「大声をあげるのも無理はない」

 のんびり話しながら、茉莉を観賞する。

痛い痛い痛ぁぁあああーーーー!!

天井を仰いで、大きな声で悲鳴をあげる。まるで大きな声を出せば、その声に苦痛を乗せて蒸散出来るかの様な錯覚にとらわれている

「緒方さんの奴隷のようですよ」 首輪のプレートを見て会員の一人が言う。

「どうだ?痛いかな?」

 会員が木馬に近付き、茉莉に声を掛けた。

 「はぁ・・はぁ・・は・はい・・い・痛いです・・」

 茉莉が息も絶え絶えに訴える。

「だそうだよ 緒方さん」

二人は旧知の仲らしい

「まだ、始まったばかりですよ。どうぞ良ければ見て行って下さい」

緒方があいそうよく答える。

「忘れていた 茉莉に乳首クリップを」

ボーイに合図する。

この高さでは三脚がいるが、それもこの部屋の隅に常備してある

緒方は「そうそう両胸には重りを1kg 両足には5kgづつ頼むよ」

「かしこまりました」ボーイの仕事はいつも手際が良い。

ひぎぃぃいいぃぃーーーー!

さらに苦痛をくわえられた茉莉が天井を見上げて、体を揺らしている。

ぎひぃぃいいいぃいーーーーーーーーーー・・・・

「茉莉・・まだ10分も立ってないよ」苦笑する緒方

茉莉は電光掲示板を見た

あれが0になれば・・

でも1分が、とてつもなく長く感じる

どんなSMモデルでも5分と耐えられないと思われる、恐らく日本一凶悪な三角木馬の上で、耐え続けなければならないのだ。その2時間は、それこそ永遠にも感じられる絶望的な長さだ。

「ぁぁぁ・・いぎぎぃぃ・・」

 額だけだった脂汗が、次第に全身からも噴き出す。必死で木馬の側面を挟み続ける膝が、汗で滑り、最早何の足しにもならなくなっている。

 「痛い・・痛い・・痛い痛い・・」

 目から涙をボロボロ流しながら、股間の痛みを訴えるが、今この部屋には楽しんでいる見物人以外誰もいない。

ぁぁぁあああ・・うわぁあぁああああ・・・

お許しを!・・お許し・下・さいぃぃぃーーー!

茉莉は全身から汗を噴き出して、肩で息をしている。目からは涙がこぼれ続けている。

電光掲示板を見つめ続けながら・・

0になるまでまだまだある。

痛い痛いぃぃーーー・・やめてやめてやめてぇぇぇ・・

ぎひぃぃいいいぃいーーーーーーーーーー・・・・

木馬が揺れるたび 茉莉が耐えきれず自分で体を揺らすたび 重りは揺れ苦痛を増させる。

茉莉はできるだけ姿勢を変えないよう頑張っているが、しょせんは無理というものだ。

うぎゃぁああああーーーーーーー・・・

リモコンで緒方が時々 揺れの動きを変えている

そのたびに上がる悲鳴

あがぁあああぁぁーーあぁーー・・

クリトリスだけではなく、股間が焼ける様に痛む

ぐぐ・・うあぁ・・ぁぁ・・

拷問具としてつくられた機械だから無理もない

緒方と会員は、どの奴隷がどうか会話を始めてしまっている

電光掲示板の数字だけを見つめ続ける茉莉

ようやく0となり 木馬から下ろされたとき、茉莉はやはり気絶していた

「やれやれ 悪いが君、運んでもらえるか?」

ボーイに声かけ先に部屋へ戻る

「こちらでよろしいでしょうか?」

ボーイがカウチに運びながら声をかけた

「ああ、悪いね」

緒方は救急箱から消毒液を持ってきて、茉莉の秘所を消毒した

出血している

(無理もないな・・)

少し悩んで傷薬も塗っておいた

この程度では 焼け石に水だが・・まあ、ましだろう・・

当分、また茉莉は夢の中をさまようだろう

考えたうえボーイに栄養点滴を頼んだ

水分も食事も充分には取れていない

点滴は好きではないが仕方あるまい

それから、自分は夕食に出かけた

(この部屋で 茉莉と居続けるのが辛い・・のか・・?)

緒方は自分の思考をストップさせた・・